2026-06-04
バストの下垂リフトアップ、乳房つり上げ術(マストペクシー)と豊胸術の違いと手術方法
バストの下垂(ptosis)でお悩みの方のために、乳房つり上げ術の原理と豊胸術との違い、下垂の程度に応じた手術法を詳しくご案内します。専門的な医学情報に基づき、痛みやダウンタイムに関する疑問を解決いたします。

バストの下垂改善のための乳房つり上げ術(Mastopexy)とは?
バストの下垂(ptosis)が進行すると、単なる外見の変化だけでなく、心理的な萎縮を経験しやすくなります。バストのリフトアップの代表的な方法である乳房つり上げ術は、垂れ下がった乳腺組織と皮膚を引き上げ、正常な位置に再固定する手術を意味します。

乳房つり上げ術 vs 豊胸術、何が違うのでしょうか?
多くの方がこの2つの手術を混同されがちです。各手術の目的と期待できる効果を比較してご説明します。
- 乳房つり上げ術(Lifting): 垂れたバストを上に引き上げる手術です。バストの組織を寄せて集めるため、実際のボリュームに変化がなくても、視覚的にバストがよりハリのある大きな印象になる変化が期待できます。
- 豊胸術(Augmentation): シリコンバッグ(インプラント)や脂肪注入によって不足しているボリュームを補う手術です。ボリュームが満たされることで、軽度の下垂が自然に改善される効果を伴うこともあります。

バストが垂れる主な原因3つ
バストはクーパー靭帯(Cooper's ligaments)などの結合組織によって支えられていますが、この構造が緩むと下へ垂れ下がってしまいます。
- 重さと重力: バストのボリュームが大きく重いほど、重力の影響を強く受け、より簡単に伸びてしまいます。
- 加齢とハリの低下: 皮膚や組織の弾力性が弱まると、支持力が低下します。
- 急激な身体の変化: 妊娠、出産、授乳を経てバストの組織が膨張し、その後収縮すると、余った皮膚が垂れて見えることがあります。

下垂の程度に応じたオーダーメイド手術法
乳房つり上げ術の手術範囲は、乳頭と乳輪の位置によって決定されます。下垂が重度であるほど、切開線が長くなる傾向があります。
- 乳輪切開: 下垂が軽度な場合、乳輪の周囲のみを切開し、傷跡を最小限に抑えます。
- 垂直切開: 乳輪の下側に垂直のラインを追加し、中程度の下垂を矯正します。
- 逆T字型(アンカー型)切開: 下垂が重度な場合やバストが横に広がっている場合、水平の切開を追加して確実なリフトアップを図ります。

手術後の痛みやダウンタイムはどうですか?
乳房つり上げ術は通常、大胸筋(胸の筋肉)には触れず、皮膚と乳腺組織の層で行われます。そのため、豊胸術に比べて痛みの負担が比較的少なく、良好な回復が期待できます。ただし、個人差によって腫れや内出血が生じる場合があるため、一定期間の安静が必要です。

体系的なカウンセリングを通じた慎重な決定
バストの下垂は、機能的な不便さと外見的な悩みを同時に引き起こす可能性があります。専門医との十分なカウンセリングを通じて、ご自身の下垂の段階や皮膚の状態を正確に診断してもらい、最も適した手術計画を立てることが重要です。